
入社年度:2008年入社
所属部署:シリコーングループ(2025年12月現在)
イニシャル:Y・F
入社から約10年間は液体化学品である溶剤の営業担当を、その後6年間は樹脂の営業担当を、そして今はシリコーングループでグループ長として組織長を務めています。
シリコーンは身近なシャンプーや化粧品から自動車や半導体の部品など、幅広く利用されている化学品です。
部署のメンバー11名に加え、大阪・名古屋のシリコーン担当者6名と共に日々、シリコーンの取引拡大を進めています。
通常の営業活動を進める一方、グループ長としては組織の営業方針を打ち出し、拡販や安定供給などの目標に向けてメンバーが業務に打ち込むことができるよう、経営陣と交渉して必要な経費予算を獲得する、案件を進めるべく社長間でのトップ会談を設営する、といった様々な調整も図っています。

自分がやりたいと思ったことをやらせてもらえて、それが達成できた時にやりがいを感じます。
例えば10年ほど前の話ですが、とある液体化学品の輸入取引を作った話があります。日本国内でとあるサプライヤーが寡占供給していた商品があり、閉塞感のあるマーケットでした。そこで日本のユーザーとタッグを組んで韓国のメーカーから輸入、当社が港にタンクを用意して輸入商品を受け入れつつ、国内ユーザー各社へ大々的に売り込んだことがありました。タイミングが上手くかみ合い、構想から実現まで1年程度とスピード感を持って進められたことに加え、会社もその案件を強力に後押ししてくれました。
最近だと、組織長という立場で社内システムの再構築を会社に提案しました。このシステムは10数年にわたり使用を続け極めて重要な位置付けであった一方、システム自体は老朽化していたことが課題となっていました。
この課題を、IT部門や経営陣のサポートも受けつつ、抜本的な見直しに着手できました。営業現場とIT部隊とが一丸となってプロジェクトを推進できたことにやりがいを感じました。
若手時代から一貫して、自分自身の年齢や立場に応じ、様々なことに挑戦し続けて来れたことにやりがいを感じています。

数年前に、ドイツ/デュッセルドルフに5カ月間、長期出張として滞在しました。会社からは新規取引の構築をミッションに与えられ、ドイツを拠点にヨーロッパ各国を飛び回りました。
それまではマーケットの知見がある日本を中心とした東アジア圏での取引でしたが、ヨーロッパはマーケットも取引慣習も違い、率直に言うともがき苦しみましたが、今となっては非常に充実し思い出深い5カ月間でした。
日本では、まだ取引を開始していない会社でもとりあえず話は聞いてもらえるような環境でしたが、ヨーロッパでは全く異なり、門前払いも数多く経験しましたし、会話の冒頭に「お前は敵か?味方か?」と言われたことも強烈なエピソードです。残念ながらその方との取引には至りませんでしたが、その後も複数回の面談機会を頂き、その会話を基に別の取引先へと繋がることもできました。